書誌事項
- タイトル別名
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- Report of cases of 30 infants with exchange transfusion for severe neonatal jaundice in Gunma Children’s Medical Center
- トウ イン ニ オケル シンセイジ ジュウショウ オウダン ニ タイスル コウカン ユケツ 30レイ ノ ケントウ
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説明
<p>交換輸血(exchange transfusion; ET)は,新生児の重症黄疸にとって有用な治療法である。2011年から2020年までに当院で行われた新生児の交換輸血事例についてまとめた。最近10年間に当院で行われた新生児のET56例のうち,重症黄疸を理由とした30例を対象に,診療録のデータから後方視的調査を行った。ET例の83.3%(25/30)が正期産児であり,86.7%(26/30)が他施設からの搬入であった。30例のうち母児間のABO不適合と診断されたのは10例で,そのうち母O型,児B型の組み合わせが8例であった。ABO不適合10例における直接抗グロブリン試験の陽性率は60.0%(6/10)であった。ETに続発して血小板減少など一時的な検査値の異常がみられたが,死亡例はもちろんのこと臨床的問題の記載は確認されなかった。</p>
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 70 (3), 566-570, 2021-07-25
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会