海洋深層水の複合利用を考慮した海洋温度差発電の導入可能性

書誌事項

タイトル別名
  • Potential Installation of Ocean Thermal Energy Conversion Systems with Combined Use of Deep Sea Water

抄録

<p>本研究では,海洋深層水を複合利用した海洋温度差発電(OTEC)システムを対象に,国内の地域の自然・社会条件を考慮したライフサイクルCO2(LCCO2)削減コストを地域別に評価している。考慮した地域条件は,海洋気候,気候,地域の規模,使用電力,立地である。LCCO2削減コストは860 ~323,000[円/t-CO2]の幅を持ち,地域によって大きく異なる。LCCO2削減コストが30,000[円/t-CO2]以下になる地域は,沖縄県の中規模以上の離島,沖縄本島,九州の大規模離島,四国の大規模離島の一部であり,これらの地域でのOTEC導入が有望である。これらの地域のLCCO2削減コストが小さい理由は,第一に,低緯度であり発電量が大きいためである。第二に,低緯度または地域の規模が大きく,多くの冷熱需要を確保することが可能となり,複合利用の効果が大きいためである。</p>

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ