胆膵内視鏡における安全管理上の課題と対策

DOI
  • 近本 亮
    熊本大学病院医療の質・安全管理部

書誌事項

タイトル別名
  • Issues and measures of patient safety in pancreatic-biliary endoscopy

この論文をさがす

抄録

<p>近年,胆膵内視鏡は目覚ましい発達を遂げ,多くの患者にその恩恵をもたらしている.一方で,合併症により集中治療を要し,死亡に至るケースも時に報告されている.胆膵内視鏡をより安全に実施するためには,手技の熟達,医学的知識の蓄積などのテクニカルスキルが必要であることは当然であるが,それだけでは不十分である.患者中心の安全な医療をチームとして提供するためには,合併症報告システムなどを活用してPDCAサイクルを継続的に回しつつ,医療チームとしての適応判断,患者目線に立った事前説明,安全な鎮静管理,合併症発生時の最良の医療資源投入,日々の診療内容の振り返り,適切な指導教育体制が重要となる.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ