がん医療・緩和ケアにおいて,医師の経験する地域差に関する調査─沖縄・東北・首都圏の比較─

DOI Web Site 参考文献16件 オープンアクセス
  • 内藤 明美
    宮崎市郡医師会病院緩和ケア科
  • 森田 達也
    聖隷三方原病院緩和支持治療科
  • 神谷 浩平
    一般社団法人MY wells地域ケア工房
  • 鈴木 尚樹
    山形大学医学部附属病院腫瘍内科
  • 田上 恵太
    東北大学大学院医学系研究科緩和医療学分野
  • 本成 登貴和
    中頭病院乳腺外科 東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座乳腺・内分泌外科学分野
  • 高橋 秀徳
    琉球大学病院地域・国際医療部 帝京大学医学部緩和医療学講座
  • 中西 絵里香
    聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科 東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
  • 中島 信久
    琉球大学病院地域・国際医療部

書誌事項

タイトル別名
  • Cross-cultural Study about Cancer and Palliative Care in the Okinawa, Tohoku, and Tokyo Metropolitan Area

この論文をさがす

説明

<p>【背景】医療において文化的側面への配慮は重要である.本研究は沖縄・東北を例に首都圏と対比させ国内のがん医療・緩和ケアにおける地域差を調査した.【対象・方法】沖縄,東北,首都圏でがん医療に携わる医師を対象とした質問紙調査を行った.【結果】553名(沖縄187名,東北219名,首都圏147名)から回答を得た.地域差を比較したところ,沖縄では「最期の瞬間に家族全員が立ち会うことが大切」「治療方針について家族の年長者に相談する」「病院で亡くなると魂が戻らないため自宅で亡くなることを望む」などが有意に多く,東北では「特定の時期に入院を希望する」が有意に多かった.東北・沖縄では「がんを近所の人や親せきから隠す」「高齢患者が治療費を子・孫の生活費・教育費にあてるために治療を希望しない」が多かった.【結論】がん医療・緩和ケアのあり方には地域差があり地域での文化や風習を踏まえた医療やケアに気を配る必要がある.</p>

収録刊行物

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ