書誌事項
- タイトル別名
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- The development of an inquiry experimental system using natural fibers
- テンネン センイ オ リヨウ シタ タンキュウテキ ナ ジッケンケイ ノ カイハツ
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説明
<p>繊維には生物由来のものが多種類存在するが,現在の高等学校の生物では繊維を学習する複合的な教育プログラムは存在していない.そこで,本研究では,天然繊維を利用した探究的な実験系を開発し,教育実践を行った.植物繊維としては綿の栽培から実施し,動物繊維としてはカイコの繭(絹)を教材とした.生きていない遺伝子組換えカイコの乾繭(クモ繭,GFP繭)を利用した実験系を開発し,1年程度経過した蛹からのDNAの抽出や,PCRによる組換えDNAの有無の判別ができる条件を開発できた.また各繭からの繊維の引張強度を測定することで,クモ繭由来の絹繊維は強靭な繊維となっていることを確認できた.各繭由来の絹繊維と綿は,各試薬への反応等を比べることで,物質としての違いを実感させることができた.このように天然繊維の実験系は,植物学,昆虫学,バイオテクノロジー,被服材料工学などの学問を融合させることができ,生徒がより多様な興味を持つことが可能になると期待できる.</p>
収録刊行物
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- 生物教育
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生物教育 62 (2), 52-58, 2021
一般社団法人 日本生物教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390289225022207744
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- NII論文ID
- 130008080799
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- NII書誌ID
- AN0012957X
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- NDL書誌ID
- 031418152
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- ISSN
- 0287119X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可