Insights into soil water use through interpreting moisture sensor data

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説明

ワイヤレス土壌水分センサーネットワークの数が増加してくると,そのデータ解釈が主要な課題となってくる.土壌水分の特性を理解するためには,現状では無視されている地形,形態,土の種類などの現場特有の情報が重要となる. 現場の条件に応じた土壌水分センサーの特性を理解するため,我々は地形が異なる区域内にある 37 ha の圃場の 3 つのサイトを評価した.これらのサイトには 12 個のノードを持つワイヤレスネットワークが配備されている.各サイトでは事前に詳細な土壌断面調査が行われている.連続測定する土壌水分センサーを深さ 30 cm から 30 cm 間隔で 5 深度に埋設した.観測の結果,現場特有の特徴が土壌水分の動きに大きく影響を与えることがわかった.サイト 1 では深さ方向に対する想定外の土壌水分の違いを土壌中の硬盤により説明できたが,サイト 2 では地下排水を伴う低地によって説明できた.サイト 3 では,150 cm の深さまで水分の日変動が見られた.集中観測地点のデータと植生,地形,土壌形態を合わせることにより,圃場における土壌水分データの解釈が飛躍的に向上する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390289232191194496
  • NII論文ID
    130008081734
  • DOI
    10.34467/jssoilphysics.114.0_19
  • ISSN
    24352497
    03876012
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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