今,注目のナッジを健康行動に活用するには—ナッジの基本と活用方法—2020年度栄養教育研究会公開学習会の報告

書誌事項

タイトル別名
  • How to use nudge for health behavior: a report on the 2020 Annual Workshop of The Japan Society of Health Education and Promotion Nutrition Education Committee
  • 今,注目のナッジを健康行動に活用するには : ナッジの基本と活用方法 : 2020年度栄養教育研究会公開学習会の報告
  • イマ,チュウモク ノ ナッジ オ ケンヤスユキドウ ニ カツヨウ スル ニワ : ナッジ ノ キホン ト カツヨウ ホウホウ : 2020ネンド エイヨウ キョウイク ケンキュウカイ コウカイ ガクシュウカイ ノ ホウコク

この論文をさがす

抄録

<p>背景:日本健康教育学会栄養教育研究会は理論と実践を結び付けた研究活動を進めている.本稿は本研究会が2019年度から新しく設定したテーマ「ナッジを健康行動に活用する」に関する公開学習会の概要を2020年度の活動として示す.人々は自身の健康リスクを正しく理解していても,実際に行動を変えることは難しい.健康教育やヘルスプロモーションの実践者の多くは行動変容の難しさを痛感している.このような背景から,従来の健康教育に行動経済学の要素を強化した行動変容対策が期待されており,「ナッジ」は国や自治体においても積極的に活用されている.</p><p>内容:学習会は3部構成とした.①3時間でわかる楽しいナッジ研修,②グループワーク,③各グループ発表と講師講評である.参加者は70名であった.学習会に対するアンケート(回答者数68名,回答率97%)では参加者の99%が満足したと回答した.満足した理由に「具体的なナッジの活用事例とグループでの検討・発表により新しい知見を得た」「講師のコメントはポジティブでナッジそのもの」などがあった.</p><p>結論:ナッジを健康行動に活用する仕掛けは健康教育やヘルスプロモーションと共通する考え方,似た概念があることを振り返った.これまで健康教育等で用いられている理論,モデル,概念などと“ナッジ”を整理し,引き続き人々のよりよい健康行動の定着と実践さらには実装を目指した活動を進めていきたい.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ