数理的ヴァルールを用いた絵画の構造分析
-
- 古澤 龍
- 東京藝術大学大学院映像研究科映像メディア学専攻
書誌事項
- タイトル別名
-
- Analyzing Painting Composition by Computing Valeur of Colors
抄録
<p> 絵画鑑賞において,これまで感覚的に扱われてきた「美しさ」や,平面であるはずの画面に感じる絵画空間の性質について,画像分析により捉える試みは少ない.本論文では絵画の色彩を扱う中で西洋絵画の歴史の中で扱われて来たヴァルール(色価,仏:valeur)という造形概念を数理的に解釈することで絵画のような複雑なイメージが与える印象をピクセル単位で定量化し画面内の任意の構成要素に対しての図と地の数理的判別方法を提案する.具体的には画像内の任意の領域の画面全体に対する面積比より領有ヴァルール比が大きい場合に図,小さい場合は地として判断されると仮定するものである.これにより構成要素の比較などの画面構造の分析を数理的に行うことが可能となった.</p>
収録刊行物
-
- 日本色彩学会誌
-
日本色彩学会誌 44 (3+), 215-, 2020-05-01
一般社団法人 日本色彩学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390289302760544256
-
- NII論文ID
- 130008084809
-
- ISSN
- 2189552X
- 03899357
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可