書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical characteristics of five patients with gastric emphysema
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説明
<p>自施設で経験した胃気腫症の5症例の情報を収集し,臨床的特徴を解析した.その結果,①気管内挿管や胃管留置,胃瘻造設後,脳梗塞発症後など,入院中かつ長時間の臥床を要する状況で発症しており,②門脈ガス血症または胃静脈内のガス像をともなう,③結腸の壁肥厚をともなう,④内視鏡上は発赤,びらん,粗造粘膜および/または潰瘍を呈する,⑤粘膜傷害部位と健常粘膜の境界は明瞭である,⑥前壁側には粘膜傷害をきたしにくい,⑦部分的に,胃の襞の凹部に比べ凸部に優位な粘膜傷害を呈する,⑧腸管安静,プロトンポンプ阻害薬および抗菌薬の投与による保存的治療で回復する,という臨床的特徴が明らかとなった.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 118 (9), 851-858, 2021-09-10
一般財団法人 日本消化器病学会