BMI および血圧の経年変化とその関連性の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Long-term Comorbidity of BMI and Blood Pressure in Adult Office Workers
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説明
<p> 背景: BMI や血圧値の経年変化と相互の関連性に関しては十分に解明されていない.</p><p> 対象と方法:2010 および2019 年度の定期健康診断結果を継時的に比較しうる東武鉄道(株)本社社員476 名を対象とし,10 年間の① BMI 増減率,②収縮期血圧・拡張期血圧の増減率を算出し,両者の関連性に関して年代別,性別,降圧治療の有無,および体型別に解析した.</p><p> 結果:(1)全体として,BMI 増減と収縮期血圧増減の間にr = 0.21,拡張期血圧増減との間にr = 0.26 の弱い正相関を認めた.(2)この相関関係は,年齢50 〜60 代,男性,肥満体型者でより強い傾向があった.(3)降圧治療中の例では,BMI の低下は良好な血圧コントロールをもたらした.(4)無治療正常血圧例におけるBMI 上昇は血圧上昇をもたらし,新たに要治療と判定された例はいずれも有意のBMI 上昇例であった.(5)肥満体型者における10%以上のBMI 低下が有意の血圧低下をもたらした一方,正常体型者における10%以上のBMI 上昇は有意の血圧上昇をもたらした.</p><p> 結論:血圧を良好にコントロールし心血管リスクを低減させるためには,BMI を長期的に正常範囲内に保持することが重要である.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床生理学会雑誌
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日本臨床生理学会雑誌 51 (2), 95-101, 2021-02-01
日本臨床生理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390289377956863616
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- NII論文ID
- 130008086862
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- ISSN
- 24351695
- 02867052
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可