EUS-FNAで診断し得た骨盤腔原発の骨外性Ewing肉腫の1例

DOI
  • 村田 淳
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科
  • 小林 一三
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科
  • 千原 剛
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 病理診断科
  • 加藤 幹那
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科
  • 瀧川 貴生
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科
  • 藤永 哲治
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科
  • 上ノ山 直人
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科
  • 名和 誉敏
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科
  • 赤松 晴樹
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科
  • 辻井 正彦
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター 消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF EXTRA SKELETAL PELVIC EWING’S SARCOMA DIAGNOSED USING EUS-FNA

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抄録

<p>42歳男性.肛門痛を主訴に近医を受診し,直腸診と経肛門エコーで腫瘍性病変を指摘され当院紹介となった.CT,MRIでは下部直腸を圧排する65×55mmの骨盤腔由来の腫瘍を認めた.大腸内視鏡検査では腫瘍の一部が直腸粘膜面に露出していたが,鉗子生検で出血を合併したため1個しか検体採取できなかった.また検体は少量で壊死成分が多く,組織診での鑑別は困難だった.後日EUS-FNAを施行すると壊死成分の少ない検体が得られ,HE染色でN/C比が高い小円形の腫瘍細胞を認めた.免疫組織染色ではNSE・CD99が陽性で,遺伝子解析ではEWS/FLI-1の融合遺伝子を検出しEwing肉腫と診断した.骨盤腔由来のEwing肉腫を内視鏡検査で診断した症例は他に報告がなく貴重である.</p>

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