全室個室で複数診療科病棟勤務の看護師特有の困難と対処:病棟の物理的・人的・文化的環境の視点からの分析

書誌事項

タイトル別名
  • Difficulties peculiar to nurses employed at all-private-room medical complexes and measures against them: Analysis from the physical, human, and cultural environmental perspectives of hospital wards
  • ゼンシツコシツ デ フクスウ シンリョウカ ビョウトウ キンム ノ カンゴシ トクユウ ノ コンナン ト タイショ : ビョウトウ ノ ブツリテキ ・ ジンテキ ・ ブンカテキ カンキョウ ノ シテン カラ ノ ブンセキ

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抄録

<p>全室有料個室の複数診療科病棟(以下,個室病棟)勤務の看護師特有の困難と対処を病棟の環境要因の視点から明らかにするために,個室病棟に1年以上勤務する看護師11名に半構造化インタビューを行い,困難と対処の語りを物理的・人的・文化的環境の枠組みで分類し,コード化,カテゴリー化を行った。</p><p>結果,個室病棟の看護師特有の困難は【全室個室病棟特有の病棟構造の中で効率的に質の高い看護を実践する難しさ】などがあり,【効率的に質の高い看護を実践するための準備・調整】などの対処を行っていた。1フロアに設置され移動時間が長い病棟の構造,患者の異変が把握しづらい扉で閉ざされた個室,有料個室を選択する患者,複数診療科に対応する体制などの環境要因は看護実践を困難にしていた。そして,看護師は個室病棟特有の構造や患者の期待に配慮し,各診療科の看護師と同じ知識・技術を持ち,効率的に質の高い看護を実践できるように困難に対処していた。</p>

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