右側大動脈弓を有した胸部大動脈瘤に対して Frozen elephant trunk technique を用いた全弓部置換術を施行した超高齢患者の1例

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タイトル別名
  • A Case of a Super-Elderly Patient Who Underwent Total Arch Replacement Using the Frozen Elephant Trunk Technique for a Thoracic Aortic Aneurysm with a Right-Sided Aortic Arch

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<p>症例は90歳,男性.前医で5年前に腹部大動脈瘤に対して開腹人工血管置換術を施行され外来CTフォローを継続されていた.フォローCTにて右側大動脈弓および胸部大動脈瘤の拡大を認め当院を紹介された.造影CTで弓部大動脈瘤を認め,瘤径は長径62 mm,短径60 mmであり手術適応と判断した.先天性心奇形合併は伴わず,内臓逆位も伴わない稀な右側大動脈弓であった.90歳と超高齢者であることから血管内治療を検討したが,塞栓症,イレギュラー操作と中枢ランディングに懸念があった.術式はfrozen elephant trunk techniqueを用いた全弓部置換術を選択した.綿密な評価により適切な治療法を選択し,重大な合併症を回避することに成功した.</p>

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