ファシリテーションの手法を用いたパス活動の活性化・推進

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  • Activation and promotion of clinical pathway management in the hospital using the technique of Facilitation
  • ファシリテーション ノ シュホウ オ モチイタ パス カツドウ ノ カッセイカ ・ スイシン

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抄録

<p>目的:当院のクリニカルパス(以下、パス)委員会の活動はこれまで、カルテの電子化、認定基準の厳格化等により、新規パス申請数は減少し、使用率も伸び悩み、分析・評価も不十分な状態となっていた。このため我々は、ファシリテーションの手法を用いることで、パス活動の活性化・推進を目指した。</p><p>方法:まずパス委員会でブレインストーミングを行い、パス活動の阻害要因・推進要因を議論し、パス活動のフォースフィールド分析を行った。その後、委員会の活動方針を決定し、各部署でのパス活動のゴールツリーを作成し、活動予定を3W1Hにまとめた。活動内容は部署ごとに週単位で検討することとし、ダッシュボードとしての進捗状況表を作成し、それに記入することでそれぞれの活動がリアルタイムに確認できるようにした。毎月行うパス委員会で、各部署の1ヵ月間の活動内容をグループ単位で発表しあい、互いにディスカッションする場を設けた。</p><p>結果:ファシリテーションによるパス活動を導入後、毎月の委員会でのメンバー同志の議論が活発化し、パスの申請数・認定数は徐々に増加し、使用数の上昇につながった。以上より、院内パス活動の活性化に、ファシリテーションスキルは有用であると考えた。</p><p>考察:ファシリテーションは、ともすれば会議の司会・進行役とのみ認識されがちだが、ファシリテーションスキルを応用することで、パス活動の活性化を図ることができた。</p>

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