固有振動数を利用したダンパーを有するケーブルの張力推定手法の開発

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タイトル別名
  • Development of Tension Estimation Method for a Cable with a Damper using Natural Frequencies

抄録

<p>ケーブル構造は斜張橋や吊り橋等の巨大な構造物に採用されていることが多く,維持管理においてはケーブルの張力が設定張力を満足しているかを確認する必要がある.ケーブル張力を推定する手法として現在は固有振動数を利用した高次振動法が用いられている.しかし,ケーブル振動を低減させるためのダンパーが設置されている場合,振動特性が変化し高次振動法では正確に張力が推定できないと考えられる.そこで本研究ではダンパーを考慮したケーブルモデルより新たな張力推定式を導出した.提案する推定式の妥当性検証を行うため,ケーブルやダンパーの条件を変えたモデルを用意し,有限要素法を用いた数値実験及び実際にケーブルを使用した模型実験を実施した.ダンパーを有するケーブルにおいて提案手法は高次振動法よりも大幅に張力推定精度が向上した.誤差は約±5%以内に収まることを確認し,十分実用的であると判断した.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390289631640538240
  • NII論文ID
    130008101044
  • DOI
    10.11345/japannctam.65.0_77
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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