前庭誘発筋電位検査 (VEMP) の基礎と臨床

DOI
  • 岩﨑 真一
    名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • BASIC AND CLINICAL ASPECTS OF VESTIBULAR EVOKED MYOGENIC POTENTIALS

この論文をさがす

抄録

<p> 前庭誘発筋電位検査 (vestibular evoked myogenic potential: VEMP) は, 強大な音響刺激によって誘発される, 前庭由来の筋電位である。 胸鎖乳突筋から記録される前庭誘発頸筋電位 (cVEMP) と外眼筋から記録される前庭誘発眼筋電位 (oVEMP) とがあり, cVEMP は球形嚢の機能を反映し, oVEMP は卵形嚢の機能を反映する。 これらの検査と, 半規管機能検査である温度刺激検査や video head impulse test を組み合わせて行うことによって, 前庭機能の詳細な評価が可能となる。 本稿では, oVEMP, cVEMP の原理と記録法, 臨床での活用例について概説する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ