術中に冠静脈洞口部閉鎖とunroofed coronary sinusに気づいた1例

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タイトル別名
  • Intraoperative diagnosis of coronary sinus orifice atresia associated with unroofed coronary sinus
  • ジュッチュウ ニ カン ジョウミャクドウグチブ ヘイサ ト unroofed coronary sinus ニ キズイタ 1レイ

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説明

<p>　症例は67歳男性。連合弁膜症に対する開心術が予定された。人工心肺開始前の経食道心エコーで冠静脈洞は評価しておらず，逆行性冠灌流用カニューレ挿入時に冠静脈洞口部閉鎖とunroofed coronary sinusの合併が判明した。術前CTにて左房に開口する冠静脈洞が確認できたため，左房切開し逆行性冠潅流用カニューレを挿入したところ問題なく心筋保護液灌流を行うことができた。また冠静脈洞口部閉鎖とunroofed coronary sinus以外の合併奇形を認めなかったため，術式変更はせず冠静脈洞の修復も行わなかった。人工心肺離脱後の経食道心エコーでは冠静脈洞の左房への開口を認めた。本症例では事前に心血管奇形を発見できなかったことが幸いにも大きな問題とならなかったが，術前CTおよび術中の経食道心エコーでの評価の大切さを再確認した。</p>

収録刊行物

  • Cardiovascular Anesthesia

    Cardiovascular Anesthesia 25 (1), 147-151, 2021-08-01

    一般社団法人　日本心臓血管麻酔学会

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