初期目標設定が困難な割合とその理由

  • 石川 哲也
    済生会神奈川県病院リハビリテーションセラピスト科
  • 林 純子
    済生会神奈川県病院リハビリテーションセラピスト科
  • 友利 幸之介
    東京工科大学医療保健学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
  • 長山 洋史
    神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部リハビリテーション学科作業療法学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The difficulties of successful goal setting in an acute disability hospital
  • 初期目標設定が困難な割合とその理由 : 身体障害領域急性期病棟入院中の追跡調査
  • ショキ モクヒョウ セッテイ ガ コンナン ナ ワリアイ ト ソノ リユウ : シンタイ ショウガイ リョウイキ キュウセイキ ビョウトウ ニュウイン チュウ ノ ツイセキ チョウサ
  • ─身体障害領域急性期病棟入院中の追跡調査─

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抄録

急性期における協働的目標設定の可否と,可否を決定する因子について検討した.対象は急性期病棟の入院患者104名で,初回面接でADOCを用いた目標設定を行い,困難な場合は理由を尋ね,途中経過で目標が再設定できるか追跡調査を実施した.結果,目標設定が可能な割合は初回面接で40%,途中経過で31%,退院まで困難が29%であった.目標設定の可否に影響する因子は,初回面接時にFIMが98点以上だと良好でMMSEが13点以下だと不良であり,初回面接時の目標設定が困難であってもその理由が能力認識の不足や見通しの希薄の場合は,途中経過で目標設定ができる可能性があることが示唆された.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 40 (5), 572-580, 2021-10-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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