呼吸機能訓練を目指した吸気圧による楽曲演奏デバイスの試作

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タイトル別名
  • Electronic musical instrument device with the inspiratory pressure for respiratory muscle training

抄録

<p>呼吸機能の維持,向上のため様々な訓練機器があるが,単純な呼吸動作の繰り返しのため,モチベーションの維持が困難である.我々はこれまでに既存の楽器演奏が困難な人でも楽曲演奏可能な電子楽器を開発してきた.この電子楽器において吸気を用いて楽曲演奏が可能であれば,楽しく,継続的に呼吸機能訓練が可能となることが期待される.この様な観点から本研究では呼吸機能訓練を目指し,吸気により楽曲演奏可能な演奏デバイスの試作を目的とする.本デバイスは,気室部と電子回路から構成される.気室部はペットボトルにゴム風船を入れた構造である.息を吸い込むと風船が萎む.その時のペットボトル内の空気圧を電子回路部の圧センサを用いて計測する.試作したデバイスにおける吸気圧―吸気流量関係を計測した.本デバイスの吸気負荷が既存の呼吸訓練機器であるThe Breather(PN Muedical, 米国)と同程度であることを示した.試作した呼気演奏デバイスを用いて楽曲演奏実験を実施した.被験者は健常成人3名である.被験者には「キラキラ星」を20 BPM の一定テンポで吸気をすることで演奏した.その結果,楽曲演奏が可能で楽器演奏の経験がない人でも演奏回数を重ねるごとに指定されたテンポで演奏可能となることが示された.このことから本デバイスにより楽しみながら継続的な呼吸訓練が可能であることが示唆された.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual59 (Abstract), 396-396, 2021

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390289765040583808
  • NII論文ID
    130008105312
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual59.396
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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