小児VA-ECMO症例における送脱血管径の選択に難渋した一症例

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  • A pediatric VA-ECMO case of difficulty in choosing the cannula size

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抄録

<p>小児VA-ECMO症例において脱血不良による循環不全に陥り,十分な灌流量を確保できなかった症例を経験した。7歳女児,身長107cm,体重24kg。急性閉塞性水頭症に対し脳室ドレナージを行った後,気管挿管のままICUに入室した。入室より約5時間後に心室細動となり,蘇生処置を行いながら右大腿動脈より送血管8Fr,左大腿静脈より脱血管10Frを挿入してVA-ECMOを確立した。ECMO確立後より脱血不良を認め,灌流量確保が困難となり,約30時間後に自己心拍停止し永眠した。小児の送脱血管挿入部位とカニューレ径の選択は容易でないが、適正な灌流量を確保するため手段と選択の幅を広げる必要があるかもしれない。</p>

収録刊行物

  • 蘇生

    蘇生 40 (2), 73-76, 2021-09-29

    日本蘇生学会

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