COVID-19蔓延防止のための独立成分分析を用いた実用型・感染症スクリーニングシステムの開発

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タイトル別名
  • Development of practical infection screening system for COVID-19 by Independent Component Analysis

抄録

<p>COVID-19の蔓延防止のため,高精度な感染症スクリーニングシステムが求められている.空港検疫で用いられる体温は解熱剤服用などの影響を受けるため,体温に加え,全身性炎症反応症候群(SIRS)の診断項目である心拍数,呼吸数を非接触で計測して感染の有無を判定するシステムの開発を行ってきた(Sun G. et. al., Crit Care.2020).立位呼吸計測時の体動除去のため,Time-of-Flight(ToF)センサで求めた胸腹部動画像を6分割し,独立成分分析を行うことで, 呼吸運動と異なり周期性を持たない体動の影響を抑えた.健常な男子大学生6名に対し検証を行い,リファレンスとの相関係数0.86,二乗平均誤差1.98bpmとなり,高い精度を得た.心拍数はCCDカメラで求めた心拍に伴う顔の輝度変化より求めた.体温は研究室において前額に装着した熱流補償型・深部温度プローブで求めた前頭前野の温度を学習データとし,サーモグラフィーから求めた顔表面温度から前頭前野の温度を推定する手法を実装した.また実用性を高めるため,バイタルサインの基準値が異なる小児と大人を顔パーツ比から判定する機能,コロナ専用病棟で同一患者を毎日測定することを想定しQRコード認証機能を実装した.COVID-19の重症化原因の第2位である慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)のスクリーニングも可能なToFセンサ(Takamoto H. et. al., Front. Physiol.2020)を用いた提案システムは,コロナ専用病棟での試験運用を予定している.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual59 (Abstract), 310-310, 2021

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390289765040817536
  • NII論文ID
    130008105324
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual59.310
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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