スマートフォンを用いた音声によるストレス計測の妥当性の検討

DOI
  • 大宮 康宏
    PST株式会社 東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 音声病態分析工学講座
  • 高野 毅
    PST株式会社 東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座
  • 中村 光晃
    東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 音声病態分析工学講座
  • 樋口 政和
    東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 音声病態分析工学講座
  • 篠原 修二
    東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座
  • 光吉 俊二
    東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座
  • 徳野 慎一
    東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 音声病態分析工学講座 神奈川県立保健福祉大学 ヘルスイノベーションスクール

書誌事項

タイトル別名
  • Study of the examination of voice stress evaluation using a smartphone

抄録

<p>メンタルヘルス不調が社会問題となっており、その対策が求められている。音声を用いた分析は、非接触で特別な専用機器を必要とせず手軽にかつ遠隔的に行えるという利点がある。本研究では、我々の先行研究において開発した、音声から心の健康状態をモニタリングするアプリケーション「MIMOSYS(r)」(Mind Monitoring System)の有効性を検討する。MIMOSYSは音声の特徴量から、録音時の心の健康状態の指標として「元気圧」と、長期的な心の健康状態の指標として「活量値」とを示す。その医学的妥当性を検証するため、東京大学によって2015年7月から約4年間にわたり社会実装研究が実施された。検証アプリの公開当初はAndroidアプリのみであったが、2019年1月末からはiOS向けに7か国語に対応した読上げ発話および自由発話での解析(録音解析)によるMIMOSYS ver.2 for iOSが公開された。そのMIMOSYS ver.2 for iOSの録音解析データを用いて、「元気圧」とアプリ上で取得した自記式心理測定テスト(ベックうつ病調査票)の相関関係の分析を行った。その結果、ピアソンの積率相関分析による相関係数は-0.38(n=79, p<0.01)であり、弱い負の相関が見られたことから、スマートフォンを用いた心の健康状態のモニタリングが有効であることが確認された。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual59 (Abstract), 414-414, 2021

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390289765041158528
  • NII論文ID
    130008105416
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual59.414
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ