パルスジェットメスの水中照射の際の飛沫飛散に関する基礎的研究

DOI
  • 影山 宗祐
    東北大学 大学院医学系研究科 神経外科学分野
  • 中川 敦寛
    東北大学 大学院医学系研究科 神経外科学分野 東北大学病院 臨床研究推進センター バイオデザイン部門
  • 川口 奉洋
    東北大学 大学院医学系研究科 神経外科学分野
  • 大谷 清伸
    東北大学 流体科学研究所
  • 大沢 伸一郎
    東北大学 大学院医学系研究科 神経外科学分野
  • 遠藤 俊毅
    東北大学 大学院医学系研究科 神経外科学分野
  • 冨永 悌二
    東北大学 大学院医学系研究科 神経外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Dispersion of debris during under water application of pulsed water jet device.

抄録

<p>ピエゾ駆動方式パルスウォータージェットメスは熱損傷抑制と組織選択性によって、最大限の病変摘出と術後機能温存の両立を支援する手術用治療器である。これまで開頭顕微鏡下手術応用に向けて、射出するパルスジェットによる空中における飛沫の測定法の検討を行ってきた。本研究の目的は、軟性内視鏡下における脳脊髄手術応用に向けて、水中における飛沫拡散の定量測定方法を新たに提案し、飛沫拡散に関する知見を得ることである。方法水中環境における飛沫拡散量を定量化するために、メチレンブルー染料で染色したゼラチンを用いて作成した脳模擬モデル(破断強度0.1 MPa前後)を精製水で満たした水槽の底に固定し、5 mm/秒で水平に移動させながらパルスジェット(駆動電圧20から80 V、400Hz)を照射した。照射後、水槽から脳模擬モデルを除去し加熱する事で飛沫を溶かし、溶液中のメチレンブルーの吸光度を分光光度計で測定した。吸光度と飛沫拡散量の関係の精度を事前に評価した上で、ジェット出力、吸引量、吸引管-模擬モデル間距離及び吸引管構造と飛沫拡散量の関係を検討した。結果吸光度を用いた質量測定法が有効であることが示唆された。ジェット出力、吸引管-模擬モデル間距離に正の相関が見られ、吸引量に負の相関が見られた。吸引管構造は飛沫拡散量に有意な影響を与えた。結論提案した飛沫拡散量の測定方法の妥当性と飛沫拡散制御についての知見を得た。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual59 (Abstract), 326-326, 2021

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390289765041389056
  • NII論文ID
    130008105232
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual59.326
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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