36カ月齢ホルスタイン種乳用雌牛の第一胃鼓脹症を伴う多発性類表皮囊胞

  • 徳武 慎哉
    長野県松本家畜保健衛生所
  • 土合 理美
    栃木県県央家畜保健衛生所
  • 川島 大樹
    長野県庁農政部
  • 森田 裕貴
    長野県農業共済組合中信地域家畜診療所中北部診療所
  • 芝原 友幸
    (国研)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Multifocal Epidermoid Cysts Accompanied with Ruminal Tympany in a 36-Month-Old Holstein Cow
  • 36ヵ月齢ホルスタイン種乳用雌牛の第一胃鼓脹症を伴う多発性類表皮囊胞
  • 36ヵ ゲツレイ ホルスタインシュニュウヨウ メウシ ノ ダイイチ イ コチョウショウ オ トモナウ タハツセイルイ ヒョウヒノウホウ

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抄録

長野県の一酪農場で,36カ月齢のホルスタイン種乳用雌牛1頭が分娩7日後に食欲廃絶,第四胃変位及び第一胃鼓脹症を呈し死亡した.剖検では,第一胃粘膜の広範な剝離と粘膜剝離面の小結節形成を多数認めた.組織学的には,第一胃粘膜下組織に多数の囊胞を認めた.囊胞の周囲に血管新生を特徴とする慢性炎症を認めた.囊胞は扁平上皮によって裏打ちされ,同心円状に配置された積層状のケラチンで満たされていた.さらに,肝臓及び腎臓にはび漫性細胞変性及び壊死を認めた.このことから,本症例を成牛の第一胃鼓脹症を伴う多発性類表皮囊胞と診断した.

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

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