胃十二指腸動脈より分枝する右肝動脈の分枝破格を伴った先天性胆道拡張症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Congenital Choledochal Cyst With an Aberrant Right Hepatic Artery Arising From Gastroduodenal Artery
  • イ ジュウニシチョウ ドウミャク ヨリ ブンシ スル ミギ カン ドウミャク ノ ブンシ ハカク オ トモナッタ センテンセイタンドウ カクチョウショウ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

<p>胃十二指腸動脈より分枝する特異な右肝動脈破格(aberrant right hepatic artery; ARHA)を伴った先天性胆道拡張症に対して,胆囊・拡張胆管切除および肝管空腸吻合を行った.症例は2歳男児,主訴は腹痛と食後の嘔吐で,腹部超音波検査で急性胆囊炎を疑う所見を認めたため,精査・加療目的に当院小児感染症科に入院となった.造影CTでは先天性胆道拡張症(IV-A型)の所見であり,胃十二指腸動脈より分枝し,肝右葉に向かって拡張胆管腹側を走行する副右肝動脈であるARHAを認めた.待機的に胆囊・拡張胆管切除および肝管空腸吻合を行い,ARHAは温存した.術後経過は問題なく,術後7日目に自宅退院となった.術前の血管走行の評価および丁寧な手術操作により,ARHAを温存することが可能であった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ