ソーシャルワーカーによる精神障害者の地域生活支援のためのクライシス・プランの実践方法の検討――クライシス・プランの「実践内容」に焦点を当てた定性データ分析――

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Practice Method of a Crisis Plan in the Community Life Support for People with Psychiatric Disabilities by Social Workers: A Qualitative Data Analysis Focusing on the “Practice Content” of a Crisis Plan
  • ソーシャルワーカー ニ ヨル セイシン ショウガイシャ ノ チイキ セイカツ シエン ノ タメ ノ クライシス ・ プラン ノ ジッセン ホウホウ ノ ケントウ : クライシス ・ プラン ノ 「 ジッセン ナイヨウ 」 ニ ショウテン オ アテタ テイセイ データ ブンセキ

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抄録

<p>本研究の目的は,精神障害者の地域生活支援のために精神科病院や地域援助機関が共通認識のもとに連携できるクライシス・プラン(CP)の実践方法を明らかにすることである.調査は,CPの実践経験を有する精神科病院,相談支援事業所,保健所に所属するソーシャルワーカー(SW)9名を対象に,半構造化面接を実施した.分析方法は,定性コーディングを用いた.その結果,精神障害者の地域生活支援におけるCPの実践内容は「スクリーニング期」「準備期」「作成期」「活用期」「修正期」ごとに導出された.そして,これらの実践内容の関係性の検討から関係機関が連携したCPの実践方法が明らかにされた.本研究で示された権利擁護や当事者の主体性を踏まえた生活支援を主軸にしたCPの実践方法は,今後の精神障害者の地域生活支援の推進に寄与することが期待される.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 62 (2), 43-59, 2021-08-31

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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