自主シンポジウム3 重症心身障害児(者)がインクルーシブな世界で活躍するには

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  • −重症心身障害児(者)が医療から卒業していくために−

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抄録

重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))が外に出ていくことは、その子とその家族にとってかなりハードルが高く感じているように思われる。そしてバリアフリー、ユニバーサルデザインと言われているがまだまだ環境も優しくないことが多い。 また、その子とその家族が、ライフステージに合わせて自分たちの生活や人生を具体的に考え、どんな支援が必要かを選択したり、医療から福祉へ転換していくなど上手に出来ている家族を見ることも多くない。 そしてセラピストも同様で、いつまでも機能訓練を迷うことなく行い、どのように生活していくか、何を楽しみにしていくかなどに関心を向けていくことが少ないように感じる。 そういった中で、令和に入ってすぐに京都で行われた、第28回パラアーティスティックスイミングフェスティバルに東京の重症児(者)のチームが出場した。 その報告をしながら、重症児(者)が外に出ていくための用意や、気持ちの持ちようや、そもそもの考え方、出場したことでの変化や周りへの影響、バリアだらけの町など、理学療法士、障害のある子たち・その家族とプール活動をするばしゃばしゃ戦隊アクアレンジャー、障害のある子たちと外出をたくさんしているボランティアという視点からお話しする。 そしてこのシンポジウムをきっかけに、重症児(者)とその家族がたくさん外に出て、より良い人生を送れるようになること、サポートしようという学会員がたくさんできることが一番の目的である。

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