福祉事務所ワーカーの専門性とは何か――現場から社会福祉主事のあり方を再考する――

書誌事項

タイトル別名
  • Determining the Expertise Required in a Welfare Office Social Worker in the Japanese Public Assistance System: Outlining Social Work Inherent in Public Servants
  • フクシ ジムショ ワーカー ノ センモンセイ トワ ナニ カ : ゲンバ カラ シャカイ フクシ シュジ ノ アリカタ オ サイコウ スル

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抄録

<p>本研究の目的は,生活保護を主な業務とする福祉事務所ワーカー(社会福祉主事)の専門性の構成要素を明らかにすることである.そこで,ワーカーに求められる専門性について,「社会福祉専門職の専門性」に加え,「公務員の専門性」も視野に入れ,その全体像の素描を試みる.まず先行研究を概観し,その専門性を構成する諸要素を整理する.次に,これらの諸要素を概念的カテゴリーとして使用することを想定しながら,3人の福祉事務所の現役ワーカーにインタビュー調査を行った.そして,その聴き取りデータの分析から,ワーカーの専門性の要素を帰納的に抽出した.その結果,「面接」「人権保障」「連携」「計画的実践」「法適用」の5項目をワーカーの専門性を構成するコアカテゴリーとして,また「能率性」をそれら5項目の専門性を効果的に促進するサブカテゴリーとして提示した.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 62 (2), 1-15, 2021-08-31

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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