喘息と受動喫煙
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- 小田嶋 博
- 国立病院機構福岡病院(小児科)
説明
要 旨<br> 喘息の発症、増悪の危険因子の1つとして、喫煙は重要である。ここでは、タバコと喘息の関係について述べた。喫煙 率をみると、男子は減尐傾向にあるが、女性は横ばいである。喫煙は、急性の喘息発作症状を導き、喘鳴の有症率を上昇 させるが、中止によって喘鳴は減尐する。また、肺機能を低下させ、重症化させる。気道の反応性を亢進し、気道の炎症 を起こす。しかし、高年齢になってからでも禁煙することは意味があり、小児や乳児でも同様に考えられている。受動喫 煙も喘息発症・発作誘発因子となる。特に母親の喫煙に曝露された小児ではリスクが増大する。現喫煙者、喫煙経験者、 非喫煙者の順に血清IgE値は増加するとされアレルギーの観点からも悪化因子である。
収録刊行物
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- 禁煙科学
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禁煙科学 vol.4 (04), 1-7, 2011
日本禁煙科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390289920607914368
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- NII論文ID
- 130008110932
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- ISSN
- 18833926
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可