徳島大学病院で実施された皮膚悪性黒色腫に対するセンチネルリンパ節生検の臨床的意義について

  • 津田 達也
    藍住たまき青空クリニック形成外科 徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
  • 安倍 吉郎
    徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
  • 石田 創士
    徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
  • 峯田 一秀
    徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
  • 山下 雄太郎
    徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
  • 長坂 信司
    徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
  • 山崎 裕行
    徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
  • 久保 宜明
    徳島大学大学院医歯薬学研究部皮膚科学分野
  • 橋本 一郎
    徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Sentinel lymph node biopsy for cutaneous malignant melanoma ; clinical significance

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説明

<p>皮膚悪性黒色腫は皮膚悪性腫瘍の中でも転移する可能性が高く,予後不良といわれている。センチネルリンパ節生検(sentinel lymph node biopsy:SLNB)1)は正確な病期の決定と,リンパ節郭清術の適応を考慮するための低侵襲な手技である。我々は徳島大学病院で10年間に経験した皮膚悪性黒色腫の治療成績を分析することでSLNBの臨床的意義とその効果について検討した。その結果,SLNBは予後判定には有効であったが,リンパ節郭清術施行の有無に関わらず予後改善効果は認めなかった。現在,悪性黒色腫の治療として様々な分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が登場しその治療戦略は現在も進歩し続けているが,今後はSLNBあるいはリンパ節郭清術が予後の改善についてどの程度の効果があるのかについて,アジュバント療法との併用を前提として検討する必要がある。</p>

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参考文献 (10)*注記

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