イオントフォレシスによる経皮デリバリー

DOI Web Site Web Site 参考文献15件 オープンアクセス
  • 小暮 健太朗
    徳島大学 大学院医歯薬学研究部(薬学域)衛生薬学分野
  • 福田 達也
    徳島大学 大学院医歯薬学研究部(薬学域)衛生薬学分野 和歌山県立医科大学 薬学部 薬剤学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Transdermal drug delivery by iontophoresis
  • イオントフォレシス ニ ヨル ケイヒ デリバリー

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説明

イオントフォレシス(IP)は、微弱電流を用いる経皮デリバリー技術であるが、従来その適用は荷電を有する疎水性化合物に限定され、親水性高分子はIPに適用できないと考えられてきた。しかし筆者らは、核酸医薬siRNAなどのIPによる経皮デリバリーに成功した。メカニズム解析の結果、微弱電流処理により、細胞シグナル系が活性化されて皮膚組織細胞間隙が開裂することで、高分子が皮内に浸透可能になること、さらに、エンドサイトーシスが誘起され細胞質まで送達されることが明らかになってきた。また、微弱電流によってエクソソーム分泌が促進されることも見出している。本稿では、最近の知見も交えてIPによる経皮デリバリーについて紹介する。

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参考文献 (15)*注記

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