- 【Updated on May 12, 2025】 Integration of CiNii Dissertations and CiNii Books into CiNii Research
- Trial version of CiNii Research Automatic Translation feature is available on CiNii Labs
- Suspension and deletion of data provided by Nikkei BP
- Regarding the recording of “Research Data” and “Evidence Data”
P-3-08 重症心身障害者の入浴における洗浄方法
-
- 太田 由理
- 東京都立東部療育センター
Bibliographic Information
- Other Title
-
- −拘縮した手指に着目して−
Search this article
Description
はじめに 重症心身障害者は皮膚が脆弱で軽い刺激でも傷つきやすいと言われている。当センター2階西病棟では入浴の際に泡洗浄を導入し、できるだけ皮膚にダメージを与えないようにグローブをはめた手で利用者の体を洗っている。洗浄方法の実態ならびに汚れの落ち具合や皮膚へのダメージの程度を把握することが、よりよい清潔ケアの提供につながると考えた。 対象と方法 研究対象者は、当病棟の手に拘縮のある利用者5名と入浴介助者6名とした。 調査方法は、第1に入浴介助者の洗浄方法を観察・記録し、次に本研究では、古くなった角質を垢と定義し入浴前後の手掌の垢を確認・撮影した。3つ目に入浴前・直後・60分後の角質皮膚水分量を測定した。 結果 入浴介助者の洗浄方法に違いがあることがわかった。泡をつけて擦る方法とミスト内で擦る方法は全体の8割以上が行っており、反対に泡の量が多い方法とミスト前に泡を洗い流す方法を実施していたのは全体の3割以下であった。 手掌に入浴前に肉眼的に垢がある状態だったものは24名で、入浴後に除去できていたものは10名、もともと肉眼的には垢がない状態のものが、入浴後に確認できるようになったものは2名いた。 角質皮膚水分量は、全体を通して水分計で充分な水分量とされている25以上の値を示していた。 入浴介助者の洗浄方法と入浴後の手掌の垢の有無について、「入浴の始めにシャワーで流す」、「始めに擦る」「泡の量が多い」3項目について、入浴後の手掌の垢の有無に有意な差があった。 考察 洗浄方法に違いがあり、入浴介助者の感覚や経験、利用者の個別性を考慮して洗っていたためと考えられるが、入浴前後の水分量も維持できていた。たくさんの泡をつけて古い角質を浮かび上がらせ、擦りすぎずにしっかりと洗い流す洗浄方法が手掌の垢を残さず入浴方法として適していると示唆された。 申告すべきCOIはない。
Journal
-
- Japanese Journal of Severe Motor and Intellectual Disabilities
-
Japanese Journal of Severe Motor and Intellectual Disabilities 44 (2), 432-432, 2019
Japanese Society on Severe Motor and Intellectual Disabilities
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390289920608753152
-
- NII Article ID
- 130008108519
-
- ISSN
- 24337307
- 13431439
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Allowed