書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of human papillomavirus detection in first-catch urine and urine collected by catheterization
- ジョセイ ノ ハツ ニョウケンタイ ト ドウニョウケンタイ ニ オケル HPV ケンシュツ ニ ツイテ ノ ケントウ
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説明
【目的】尿が女性のHPV感染を調査するのに良好で非侵襲的なツールになる可能性が示唆されている。今回、我々は尿中HPVについて女性の初尿検体と導尿検体における検出率を調査した。【方法】産科・婦人科疾患で手術を受ける患者を対象とし、術前の初尿検体及び導尿検体を採取した。尿沈渣を液状細胞診用保存液に保存し、それぞれの検体についてnested-PCR法を用いてHPV-DNAの有無を調査した。【結果】対象者は49例で、平均年齢は47.7歳(22–74歳)であった。有効検体48例中、初尿検体の5例(10.4%)でHPV陽性であり、導尿検体の2例(4.2%)でHPV陽性であった。【考察】導尿検体でもHPVが検出されていることから、初尿検体中のHPVの一部は尿路のHPV感染をみているものと考えられた。尿中HPVは採取法により検出率が変わる可能性もあり、更なる研究が必要であると考えられた。
収録刊行物
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- 日本性感染症学会誌
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日本性感染症学会誌 31 (1), 85-89, 2020-12-31
一般社団法人日本性感染症学会