HPVワクチン問題をどう打開するべきか—次の一手は?—

  • 川名 敬
    日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • How should we resume HPV vaccination in Japan?
  • HPVワクチン問題をどう打開するべきか : 次の一手は?
  • HPV ワクチン モンダイ オ ドウ ダカイ スル ベキ カ : ツギ ノ イッテ ワ?

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説明

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染は、ほぼ全ての成人女性が一度は感染する。子宮頸がんをはじめとするHPV関連がんを発症することがある。またHPV6, 11型は尖圭コンジローマの原因として性感染症の1つである。このHPV感染の唯一の感染対策はワクチンである。HPVワクチンは、HPV関連がんの原因となるタイプと尖圭コンジローマのタイプの感染を予防できる。世界100カ国近くでHPVワクチンは定期接種ワクチンとなっており、日本でも2013年から無料化された定期接種ワクチンとなった。しかし日本では、2013年6月厚労省からHPVワクチン接種の勧奨を控える通達が発信され、その後7年以上HPVワクチン接種は事実上ストップしている。本特集では、第32回日本性感染症学会学術大会での講演をもとに、日本のHPVワクチン問題をどう打開するべきかを考えてみたい。

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