関節鏡視下Neviaser変法を併用した鳥口鎖骨・肩鎖靭帯再建術

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説明

我々はRockwood type Vの新鮮肩鎖関節脱臼に対し関節鏡視下烏口鎖骨靭帯再建術に加え,関節鏡視下Neviaser変法を行った.今回症例を追加し治療成績を報告した.対象は2016年6月以降に手術を施行し,術後1年以上経過観察を行った8例で,手術は関節鏡視下にDog Bone Buttonを用いて1重束で烏口鎖骨靭帯の再建を行い,鎖骨遠位端を切除後,烏口肩峰靭帯を骨片付きで烏口突起側より切離し,鎖骨遠位端にアンカーを用いて固定した.術後JSS-ACJスコアは93.3点で可動域は屈曲167° ,外旋61° ,指椎間距離T9であった.整復位はexcellent&goodが6例で,fairが2例であった.ΔCCDは5mm未満が5例,ΔhACDは5mm未満が7例で,矯正損失は5.3mmであった.本術式にて良好な臨床成績が得られ,移行したCALは前後方向の安定性の改善が期待できる.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 45 (2), 232-236, 2021

    日本肩関節学会

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