MRIにて腱板筋筋腹の信号変化を認めた拘縮肩の特徴

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抄録

初診時の身体所見上凍結肩と診断したが,その後に撮像したMRIにて腱板筋筋腹の信号変化を認めた症例を経験した.MRIにて腱板筋付着部・筋腹がT2強調像・STIR像共に高信号を呈した6肩である.初診時1例は疼痛強く自動運動困難で,他の5例の可動域平均は屈曲50° ,外旋8° ,内旋は第5腰椎レベルであった.それぞれバセドウ病,骨髄異形成症候群にて同種臍帯血移植後,腎機能低下あり尿中BJP陽性,RAとシェーグレン症候群合併,胃癌術後化学療法中,腎癌術後再発にて化学療法中であった.これらの症例は関節内ステロイド注射などの治療が奏功せず,原病の病勢に症状が関連し,原病の治療が重要であると考えられた.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 45 (2), 387-391, 2021

    日本肩関節学会

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