清水港における高潮高波の減災対策について

書誌事項

タイトル別名
  • DISASTER MITIGATION MEASURES AGAINST STORM SURGES AND HIGH WAVES IN SHIMIZU PORT

抄録

<p> 駿河湾近傍を通過した2017年の台風21号や2019年の台風19号は,港湾貨物の海域流出など清水港の沿岸部に多大な被害をもたらした.本研究では,港の被害の軽減と防災力強化を図ることを目的に,浸水被害の要因を分析し,浸水予測モデルを用いて減災対策を検討した.その結果,浸水被害の主な要因は,駿河湾近傍の台風通過に伴う高波浪と高潮に加え,港内に侵入しやすい波向に変化するうねり性波浪の来襲であった.また,大規模な浸水被害をもたらした2019年の台風19号の浸水を再現できるようブシネスク方程式法を用いて浸水計算を行った結果,浸水被害直後に計測した痕跡高とよく一致していたため,同モデルを減災対策の評価に用いた.減災対策として立案した埠頭上の防潮堤の効果は,埠頭上の越流を減少させる減災効果となって現れた.</p>

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参考文献 (1)*注記

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