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抄録
<p>化膿性仙腸関節炎の起炎菌としては稀なSalmonella infatisによる小児化膿性仙腸関節炎の症例を経験したので報告する.【症例】12歳・女児.初診1ヶ月前から腹痛・下痢により近医で加療を受けていた.スポーツ歴や外傷歴はなく,突然左大腿部・臀部痛が出現し,翌日には歩行困難となったため,当院小児科紹介受診となった.40℃の発熱,左臀部の腫脹・熱感・疼痛がみられ,WBC・CRPの上昇を認めた.MRI検査ではSTIR像で左仙腸関節周囲に高信号を示しており,化膿性仙腸関節炎の診断で黄色ブドウ球菌をターゲットに抗生剤加療を開始した.血液培養と透視下の仙腸関節穿刺液からSalmonella infatisが培養され,感受性に合わせて抗生剤加療を継続し,軽快した.【考察】化膿性仙腸関節炎は比較的稀な疾患である.起炎菌は黄色ブドウ球菌が最多で,肺炎球菌・大腸菌等の報告もあるがSalmonella菌の報告は稀である.本症例はSalmonella infatisが起炎菌であり,比較的早期に診断・治療することができた.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 70 (3), 503-506, 2021-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290028537185408
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- NII論文ID
- 130008115793
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可