予測因子を用いた小児化膿性股関節炎の検討

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Abstract

<p>予測因子を用いた小児化膿性股関節炎についての検討をしたため報告する.2000年から2020年までに当院で化膿性股関節炎と診断された12歳以下の10例12股を対象とした.Cairdの予測因子を用いた臨床像,起因菌,術前の抗菌薬投与,治療までの期間を後向きに調査した.12股の予測因子は5項目0股,4項目3股,3項目5股,2項目3股,0項目1股であった.関節穿刺にて起因菌を同定できたのは4股であり,黄色ブドウ球菌3股,表皮ブドウ球菌1股であった.術前の抗菌薬投与に関しては,投与ありが7股であった.症状出現から治療までの期間は1-4日(平均2日)であった.術後8-28日(平均14日)で炎症反応の改善を認めた.予測因子4項目を満たす症例は全例受診まで1日と短く,治療開始が早かった.予測因子は診断に有用であったと考えられるが,関節穿刺,理学所見など総合的に判断する必要がある.</p>

Journal

  • Orthopedics & Traumatology

    Orthopedics & Traumatology 70 (3), 418-420, 2021-09-25

    West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology

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