グイマツ雑種F<sub>1</sub>優良系統の材質に対する植栽密度の影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of stand tree density on wood materials of hybrid larch
抄録
<p> グイマツ雑種F1はグイマツを母樹、カラマツを花粉親とした雑種F1であり、グイマツの持つ耐鼠性やカラマツ並みの成長性を併せ持つことなどから、北海道での造林用樹種として大きな期待が寄せられている。これまでに北のパイオニア1号や中標津4号×諏訪16号、グリーム、クリーンラーチなど、複数の優良系統が開発されている。本研究では、これら4系統を挿し木または実生で育成し、2000本/haおよび1000本/haの植栽密度で植栽した試験地を対象に、材質形質に対する先述の各種条件の効果について検証した。12年生時にファコップを用いて応力波伝播速度を、ピロディンを用いてピン貫入量を測定した結果、応力波伝播速度、ピロディンのピン貫入量とも、2000本/ha区の方が1000本/ha区よりも平均値が5%程度高く、すなわち、2000本/ha区でヤング率がやや高く、材密度がやや低いと考えられた。しかし、系統間や挿し木・実生苗間には差は見られなかった。植栽密度区間には10年次の胸高直径に差があったことが確認されており、その影響が考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 400-, 2021-05-24
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290088580868736
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- NII論文ID
- 130008117803
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可