知床国立公園における車両規制の見直しに対して利用者が示した態度・行動

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タイトル別名
  • Visitor's attitude and behavior toward policy change of traffic control in Shiretoko National Park

抄録

<p> 国立公園の一部では自動車利用増大に起因する問題への対策として、マイカー規制とシャトルバスの運行が行われている。利用者の行動を制限する手段であり、規制に対する利用者の理解および、それに伴う行動の変化を把握することが求められる。知床国立公園では、交通渋滞と道路上でのヒグマと利用者との軋轢に対処するため、これまでの車両規制区間の見直しが検討されている。本研究では知床における車両規制区間拡大案に対する利用者の態度、並びに規制実施に伴う園地や施設の利用者数の変動を明らかにした。これらより、規制への理解を広げる上での課題を考察することを目的とした。</p><p> 2020年8月から10月に、従来の車両規制期間、規制のない期間、実験的に区間拡大案が実施された期間の利用者に対して、現地での意識調査を実施した。その結果、拡大案に対する支持はシャトルバス乗車経験との関連がみられ、実際に拡大案の規制下で乗車した利用者が最も高いことが示された。利用者数の変動については、拡大案の実施による大きな減少は見られなかった。これらより、規制の導入やその施策変更を、実験や周知とともに段階的に推し進めていくことの重要性を考察した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290088581259264
  • NII論文ID
    130008117627
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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