新たなスギ雄性不稔遺伝子の探索

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タイトル別名
  • Investigation of a new male sterility gene in <i>Cryptomeria japonica</i>

抄録

<p>スギの雄性不稔性は単一の核内潜性遺伝子によって支配される。交配試験の結果、4種類の雄性不稔遺伝子(MS1, MS2, MS3, MS4)が同定され、顕微鏡観察によってMS1は四分子期,MS2およびMS3は小胞子一核期,MS4は花粉成熟期に花粉の発達に異常が生じることが報告された。平山ら(印刷中)は、新大3号と東蒲原7号の交配で生じた無花粉スギ(以下S3HK7とする)が先述の4種類の雄性不稔遺伝子とは異なる新たな雄性不稔遺伝子に起因する可能性を示唆した。本研究ではS3HK7に加え、福島3号、新大16号、新大18号、新大19号の計5個体を対象に、雄性不稔性の発現過程の顕微鏡観察を行った。2020年7月に対象個体にGA3処理を行い、9月上旬から一週間に1-2回のペースで雄花序を採取して10%ホルマリン溶液で固定し、パラフィン切片法で標本を作製した。染色はヘマトキシリン・エオジンで行い、光学顕微鏡を用いて観察した。発表では、正常個体、新大3号(ms1/ms1)、新大1号(ms2/ms2)、新大5号(ms3/ms3)、新大8号(ms4/ms4)との違いを考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290088581280768
  • NII論文ID
    130008117706
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_384
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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