地上参照点は何点必要か -UAV画像を用いたSfM処理におけるGCPの有効性-

  • 髙橋 正義
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林災害・被害研究拠点
  • 齋藤 英樹
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • How many ground control points are needed -Effectiveness of ground control points in SfM processing using UAV images-

説明

<p>近年急速に普及しつつある無人航空機(UAV)を用いて、空中写真を用いた林分レベルでの森林を調査する方法が広がっており、森林火災保険における森林被害の査定や、森林整備事業の申請・検査に用いられている。その多くはSfMによるオルソ画像やDSM画像を利用しているが、生成される画像の位置精度について、山岳地域での検証は不足している。一般に高精度のSfM処理画像を得るには、地上参照点(GCP)を付与するなど高精度の位置情報を用いる必要がある。</p><p>そこで、茨城県大子町内の皆伐地を撮影したUAV画像を用いて、地上での位置精度を検証し、GCPの有効性を検証した。</p><p> その結果、GCPを付与せずUAVのGPS情報のみで生成した画像の位置精度は水平方向で5m以上、垂直方向で40m以上平均誤差が生じた。GCPを1点でも付与しSfM処理すれば、誤差は1/3程度になった。さらにGCPを3点以上付与すれば、平均誤差は水平・垂直方向共に1m以下となった。森林域でUAV画像を用いてSfM処理画像を生成する場合、GCPを最低1点以上取得すべきで、3点以上付与することが望ましい。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290088581325824
  • NII論文ID
    130008118026
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_72
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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