原発性副甲状腺機能亢進症への外科治療介入のアウトカム:術後QOL評価

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タイトル別名
  • Outcomes of surgical intervention for primary hyperparathyroidism : the evaluation of postoperative quality of life
  • ゲンパツセイ フクコウジョウセン キノウ コウシンショウ エ ノ ゲカ チリョウ カイニュウ ノ アウトカム : ジュツゴ QOL ヒョウカ

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抄録

<p>臨床研究では,主観的なアウトカムの評価が重要視され,治療介入によるQOL評価には患者報告型アウトカム(PRO)が用いられるようになっている。原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)に対する標準的なQOL評価基準はなく,包括的尺度の代表例であるSF-36を用いた研究や,PHPTに特異的な症状の研究が行われている。高カルシウム(Ca)血症により,精神的および身体的に様々な症状を起こすが,漠然とした非特異的症状のため,加齢,日常生活のストレス,あるいは他の疾患の影響かと判断される可能性がある。手術によりQOLが改善されるという報告が多いが,改善されないという報告もあり,一貫していない。無症候性とされる軽度高Ca血症のPHPTにおいても,手術によりQOLは改善する可能性がありそうだが,確実には証明されていない。今後は評価方法を含めてさらに議論される必要がある。</p>

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