上部尿路上皮癌に対するロボット支援腹腔鏡下腎尿管全摘除術の経験

DOI
  • 齋藤 満
    秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座
  • 成田 伸太郎
    秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座
  • 沼倉 一幸
    秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座
  • 嘉島 相輝
    秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座
  • 山本 竜平
    秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座
  • 小泉 淳
    秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座
  • 奈良 健平
    秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座
  • 羽渕 友則
    秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座

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抄録

<p> 今回我々はロボット支援腹腔鏡下腎尿管全摘除術 (RNU) の初期経験を得た.</p><p> 対象は2019年7月から2020年7月にda Vinci Si (4例) またはXi (2例) サージカルシステムでRNUを受けた6症例. 全例男性で患側は左4例, 右2例, cT3の3例を含む4例で術前化学療法を施行した. 完全側臥位, 軽度ジャックナイフ体位, 6または7ポート, 経腹膜アプローチで手術を施行した. 術中, 体位変換やペイシェントカートの移動は行わなかった.</p><p> 手術時間の中央値は308分, 推定出血量の中央値は63 mLで輸血や開腹手術移行は無かった. pT3の左尿管癌症例1例で摘出標本断端が陽性であった. 周術期合併症はClavien-dindo分類でGrade Ⅱの乳糜腹水, 下痢を1例ずつ認めた.</p><p> RNUは手術手技の標準化とより多くの症例を対象とした長期追跡調査が必要であるが, UTUC症例に対する新たな治療選択肢となり得る.</p>

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