書誌事項
- タイトル別名
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- Anthropomorphized animals in picture books
抄録
<p>絵本は,子どもにとって身近なメディアである。絵本は,子どもの想像世界を豊かにし,体験に際し適応的な対処を提供するように,人の生涯に渡る効果を有するとされている。また,絵本には多くの動物が描かれており,擬人化動物は子どもにとって代表的な空想の要素である。本研究は,絵本における擬人化動物の姿を定量的に把握することを目的とした。そして,子どもが絵本を通して目にする擬人化動物の概要を明らかにするため,主な動物の種類ごとに分析を行った。その結果,擬人化動物が登場した1,386冊の物語絵本には178種類の動物が擬人化されて描かれていた。また,主人公を務めたキャラクターの特徴や,性別や物語中での役割について擬人化動物が種類ごとに有していた特徴が浮かび上がった。本研究により,子どもは絵本を通じて,多様な種類の擬人化動物を目にしていること,また絵本における擬人化動物には,動物の社会的なイメージや人との歴史が反映されていたことが明らかにされた。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PO-008-PO-008, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290316512786432
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- NII論文ID
- 130008127059
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可