書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of the Metacognition on Risk Taking Behavior Process
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説明
<p>メタ認知は自己の経験を振り返り,理解し,自己を制御する能力である。それは,リスクの状況に置かれた自己を把握する能力として機能し,リスクを志向・回避する行動(リスク行動)を規定する要因であると考えられる。本研究の目的は,リスクのある様々な状況において,メタ認知がリスク行動の意思決定プロセスに与える影響を検討することである。大学生109名へ“メタ認知”に加え,6場面のリスク状況(盗難,パチンコ,受験,交通事故,スキー,リストラ)における“リスク状況に対する認知”“リスク行動に対する認知”“リスク行動意図”を5件法で尋ねる質問紙調査を実施した。共分散構造分析によってリスク行動における意思決定プロセスのモデルを構築し,メタ認知の影響を検討した。その結果,盗難においてはメタ認知がリスク回避行動に,パチンコにおいてはリスク志向行動に,受験においてはリスク志向・回避行動どちらに対しても影響を与えた。しかし,その他の状況においては,メタ認知がリスク行動に影響を与えなかった。したがって,メタ認知はリスク行動に対し,リスク状況によって異なる影響を与えることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PL-016-PL-016, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290316514187648
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- NII論文ID
- 130008127054
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可