外国人の異文化適応についての研究 Ⅰ―在日労働者の異文化適応によるメンタルヘルスへの影響―

書誌事項

タイトル別名
  • Study on adaptation of foreign residents to diverse cultures -Impact of cross-cultural adaptation on foreign worker’s mental health-

抄録

<p>本研究は近畿地域内の在日外国人労働者の日本での生活や職場で経験する異文化適応でメンタルヘルスにどのような影響をもたらしているのかを調査研究することを目的とした。</p><p>研究対象者は在日外国人労働者99名(ブラジル,コスタリカ,フィリピン,ベトナム,ペルー)。</p><p>研究方法:質問紙と設問インタビュー。</p><p>質問紙は職場ストレス簡易調査票改変版(厚生労働省),メンタルヘルスに影響を測定するMMS(Mental Screening Sheet)を使用した。日本での生活などで思うことを自由に書いてもらう自由記述欄を設置した。設問インタビュー:異文化適応に関する質問を6つ設けた。質問紙は日本語,英語,ブラジル語版の三か国語版を作成した。</p><p>結果は,68%の外国人労働者が“ストレス傾向あり”という結果が明らかとなった。</p><p>母国と異なる文化や習慣の国に住み始めるのは違和感が生じるが,適応しようと行動していることが示された。それに伴う強いストレス反応があった。異なる文化への適応経験は視野を柔軟にさせてより広げるといった肯定的な影響もあるが,メンタル不調が増長されることがわかった。</p>

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