生活実感を伴うストレス経験の簡易な分類の提案

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  • A brief classification of daily stressful experience

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抄録

<p>本研究では,生活実感に根差した簡易なストレス分類を目指し,20~69歳の日本人成人男女300名を対象に,複数の既存のストレス評価尺度への回答を求めるインターネット調査を実施した。調査票は,自由回答質問に加え,職業ストレス簡易調査票(下光,2004)を含む既存の尺度と感情や身体症状を尋ねる,選択式回答の113問から構成した。このうち,ストレッサーやストレス状況に対する主観的な認知評価に関する33問への回答を抜粋し,因子分析(最尤法,Promax回転)を適用した。結果,5因子解を採用し(累積説明率49.7%),各因子を,「1.オーバーロード(へとへと)因子」,「2.神経疲れ(ぴりぴり)因子」,「3.人間関係(しくしく)因子」,「4.やりがい(いきいき)因子」,そして「5.コントロール(すいすい)因子」と命名した。さらにクラスター分析によって,回答者の分類を行い,5つのクラスターを分類した。以上から,日常で経験しがちなストレス状況を,5つのクラスターの示す状況から簡易に示すことのできる可能性を提言した。</p>

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