分娩直後に意識障害で発症した脳底動脈解離による両側視床梗塞の一例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of bilateral thalamic infarction caused by basilar artery dissection immediately after childbirth
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抄録
<p> 脳動脈解離はくも膜下出血や脳梗塞の原因となるが,妊娠・分娩・産褥期の報告は少ない.今回分娩直後に意識障害を発症し脳底動脈解離による両側視床梗塞と診断された一例を報告する.症例は22歳,1妊0産,既往歴や家族歴に特記事項なし.妊娠経過に問題はなく,妊娠39週6日に陣痛が発来し経腟分娩に至った.児娩出4分後に誘因なく意識障害が出現した.CTで脳出血を疑う所見なかったものの,JCS II-100の意識障害が遷延し当院へ母体搬送となった.MRIや血管造影検査で脳底動脈解離による両側視床梗塞と診断された.産褥4日に梗塞巣と解離の拡大を認め,脳底動脈にステント留置を行った.食事や歩行練習が可能となり,産褥53日でリハビリ転院となった.本症例で妊娠・分娩が脳動脈解離の誘因となったかどうかは明らかではないものの,脳動脈解離は若年者脳卒中の主要原因の一つであり,妊娠・分娩・産褥期の意識障害では鑑別すべきである.</p>
収録刊行物
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- 日本周産期・新生児医学会雑誌
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日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (3), 506-510, 2021
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290339042241280
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- NII論文ID
- 130008127730
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- ISSN
- 24354996
- 1348964X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可